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2023-11-22 16:50:00 活動報告一覧に戻る

怒涛の出張ラッシュ 1か月間の振り返り (らびやん)

NT名古屋2023にて、試作1号機と試作2号機の同時展示の様子
こんにちは、UI担当の らびやんです。 活動報告について、チームリーダーの ゆーいちさんだけでなく、開発メンバーそれぞれからもアップできると良いんじゃない?という話になりまして、今回は私から上げさせて頂きます。
#かんぷれ ソフトエンジニアチーム
簡単に自己紹介をさせて頂きますと、私はM5Stack社のソフトウェア開発に少し関わっており、公式ライブラリ『M5Unified』『M5GFX』や、『M5StickT-Lite』などの製品にプリインストールされるファームウェアやサンプルコードの開発・メンテナンスを行っています。 所属としてはスイッチサイエンス社のハードウェアチーム所属となっていますが、M5Stack社とスイッチサイエンスの間でソフトウェア開発・メンテナンスなどを請け負う契約が結ばれており、実際の作業を私が担当している、という構図です。 さて、らびやんは普段、京都の自宅にて黙々とリモートワークを行う、出張とは無縁なソフトウェア技術者…のはずなのですが、 直近1か月はこれまでの人生のなかで過去イチ出張密度の高い期間となりました…。 - 10/13(金)~10/17(火) 東京:MakerFaireTokyo + M5Stack ユーザーミーティング - 10/25(水)~10/26(木) 京都:かんぷれ開発強化合宿 - 11/02(木)~11/05(日) 東京:開発メンバー会議 + NT東京 - 11/09(木)~11/14(火) 中国深圳:MakerFaireShenZhen + M5Stack本社ユーザーミーティング - 11/18(土)~11/19(日) 愛知:NT名古屋 こうして振り返ってみると…結構無茶なスケジュールでしたね。 順を追って見て行きましょう…。

10/13(金)~10/17(火) 東京:MakerFaireTokyo + M5Stack ユーザーミーティング

試作1号機をM5Stack CEOのJimmyさん自らが日本に持ってきてくださり、13(金)に初めて我々も実物を手にする機会となり、14(土),15(日)の2日間の展示を行い、16(月)のM5Stack ユーザーミーティングにてゆーいちさんとGOROmanさんによるLT登壇・告知が行われ、記念すべきイベントとなりました。 このイベントのあと、試作1号機はソフト開発のために私が自宅に持ち帰ったのですが、この時点ではどんなソフトをいつまでに作るのか…漠然とした状態でした。 ( このときの様子は下記の活動報告でご紹介しています)

10/18(水) 何気ない発言が事態を動かす

これは出張イベントではないのですが、影響の大きな出来事でしたので、ここに記しておきます。 この日、私が開発メンバーのグループチャットで何気なく『そういえば @カワヅ さん NT東京の出展はあるのですか?もしあれば展示に追加するという案はどうだろうと思いまして』と書き込んだところ…イベントラッシュにむけて事態が転がりはじめたのです…。 開発メンバーのカワヅさんは、普段のNTではNecobit名義で自作のMIDI制御ハードを展示されていたので、そこに一緒に置けたら良いのでは?という軽い思い付き発言だったのですが、実はこの時点では、カワヅさんはNTの翌週にあるMakerFaireShenZhenに参加するので2週続けてのイベントは厳しかろうと判断してNTへは参加しないつもりでいたのです。 ところが私の何気ない発言をきっかけに KANTAN Play名義でのNT東京への出展をカワヅさんが行うことに決定し、当日まで2週間ちょっとというタイミングの締切が突如設定され、慌ただしく動き始めました。

10/25(水)~10/26(木) 京都:かんぷれ開発強化合宿

NT東京に展示することが決まったにも関わらず、私はまだどんなソフトを作れば良いか把握していない状態だったのですが、チームリーダーの ゆーいちさんが関西でのお仕事のため京都市内に宿泊されるとのことで、2日間のお時間を頂いて開発合宿を行いました。 これにより、機能は限定的ながらも KANTAN Play Web版と同様のアルペジオパターンの演奏が可能な状態にまで実装を進めることができました。 ( このときの様子は下記の活動報告でご紹介しています)

11/01(水) 今後どこに出展する?

NT東京への出展決定を契機に 他にもお披露目できそうなイベントがないかと、開発メンバーのグループチャットにて検討する話の流れとなりました。 この時点でNT名古屋が開催まで2週間ちょっとというタイミングでしたが、募集枠がまだあったため参加を検討しました。 ゆーいちさんは既に予定が入っており広島出張、他のメンバーも予定があり、動けそうなメンバーは私とカワヅさんの2人。 両名とも NT東京とMakerFaireShenZhenに参加する予定なので3週連続イベントとなるタフなスケジュールですが、なるべく展示の機会は活用していこうということで、準備を進めることになりました。

11/02(木)~11/05(日) 東京:開発メンバー会議 + NT東京

らびやんは、NT東京には かんぷれとは別の展示で出展の申し込みをしており、かんぷれの展示に関してはカワヅさんにお任せ状態となってしまうことが事前にわかっていましたから、ソフトの完成度をカワヅさんが安心して展示に臨める水準まで仕上げる必要がありました。 そのため、NT東京の前々日から東京に向かい、11/02(木)に日本メンバー5人で集まって密な打合せと意識合わせを行い、その翌日 11/03(金)は打合せの結果を反映すべくソフトのアップデート作業を行いました。
日本メンバー5人の会議の様子
その甲斐あって、NT東京での展示は十分な手応えが得られたようです。このときの様子は、別途カワヅさんからの活動報告をお楽しみに…!

11/09(木)~11/14(火) 中国深圳:MakerFaireShenZhen + M5Stack本社ユーザーミーティング

中国の深圳への5泊6日の海外出張です。 とはいえ初日と最終日は移動のみという状況でしたので、活動日数としては実質4日という感じでした。 この出張では、私はスイッチサイエンスの社員としてイベントの様子を見に行く立場でしたが、10(金) にM5Stack社を訪問し、Jimmyさんにお会いしたところ『試作2号機ができたよ』と現物を手渡されました。えっ!? …というわけでホテルに戻った後、試作1号機用に作ったコードを試作2号機用に調整して展示できる状態にし、翌日11(土)にMakerFaireShenZhen会場に持ち込んで、M5Stackブースの展示物に加える、というミッションを達成しました。
MakerFaireShenZhen2023の会場にて かんぷれ試作2号機の動作を確かめるM5Stack CEOのJimmyさん
なお M5Stackブースの複数ある展示の中のひとつ、という位置づけのため、かんぷれは主役ではありませんでしたが、ブースには来場者が絶え間なく訪れ、大勢の方に試作2号機をお試し頂くことができました。 このあと、試作2号機は私が日本へ持ち帰りました。

11/16(木) ひたすらヤスリ掛け

出来立てほやほやの試作2号機ですが、恐らく造形誤差の影響か何かで、ボタンを押した際に埋没したまま戻って来なくなることが稀にありました。 このままNT名古屋に展示するには問題があると考え、一度分解して影響のありそうな箇所を現物合わせでひたすらヤスリで削って物理動作をスムーズにする作業を行いました。 (このときベンドレバーの内部バネがはじけて行方がわからなくなる、というアクシデントが発生し、代用できるバネ材として安全ピンを加工して自作するなどドタバタしていましたが、実は内蔵スピーカーに磁力で吸い寄せられてコーンの裏側に張り付いていた…といううっかりエピソードがあったりします)

11/18(土) 試作1号機エクストリーム配達

これは私は当事者ではないのですが、印象的なエピソードでしたので、ここに記しておきます。 NT名古屋の開催当日の朝 この時までNT名古屋での展示は試作2号機のみで行う予定で考えていました。が…!? 試作1号機を持っていたGOROmanさんが、既に家を出て名古屋に向かっているカワヅさんと新横浜で合流し、試作機を手渡しするというエクストリーム配達を敢行、見事に成功してNT名古屋では、2機同時展示ができる運びとなりました。 ※ 試作1号機は11(土),12(日)東京楽器博と15(水)~17(金)のInterBeeに展示されており、InterBee期間中に電池切れとなり動体展示できない状態となっていたため、GOROmanさんが回収していた模様です。InterBeeにかんぷれを見に来て頂いたのに見られなかった方、申し訳ございません…!
GOROman氏 Twitter

11/18(土)~11/19(日) 愛知:NT名古屋

ところで私らびやんは開発メンバーの中でおそらく一番楽器に縁遠く、かんぷれの良さについての理解が最も浅い自覚があります。 どう操作すると何が起きるかを説明することはできますが、それがどのように演奏体験に繋がるのかはよく理解できていませんでした。 このままブースに立っても満足な説明はできないということで、開場前にカワヅさんから説明手順のレクチャーを受け、演奏体験の提供方法を教えて頂いて展示に臨みました。 NT名古屋にて私と一緒に『きらきら星』の弾き語りを体験してくださった来場者の方もたくさんおられると思いますが、実はそれが出来るようになったのは当日の朝だったのです…ということで、私自身も簡単に演奏できることを実感できました。
小さな子どもから大人まで幅広い世代に教えました
また、GOROmanさんのおかげで1号機・2号機の2機同時展示ができたことで、M5Stack社によるハードウェアの実装・改修サイクルの速さを実感できる展示となりました。 そして2日目の午後には、広島での仕事を終えた ゆーいちさんが駆けつけてくださり、ブースに立って頂けまして、すごく質の高い展示ができました。
NT名古屋2023 2日目のラストに蛍の光を演奏するゆーいちさんとカワヅさん

この1か月を振り返って

ずいぶん長い期間のように感じますが、この1か月ちょっとの間でずいぶん状況が進みました。 私自身も、プロジェクトメンバーに抜擢されたものの何を作るのか全く分かっていなかった状況から、実際に演奏できるデモンストレーションを作成し、来場者の方に説明までして演奏体験をして頂いたわけですから…これから一体どう発展してゆくのか、期待が高まりますね!

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プロフィール

  • ゆーいち(インスタコード)


  • 『InstaChord:インスタコード』の開発者「ゆーいち」こと永田雄一です。 ボーカリストや作曲家として活動していますが、不器用で楽器をほとんど弾けません。 そこで、不器用な人でもすぐに弾ける楽器インターフェイス「KANTAN Music」を考案し、第1弾の製品「インスタコード」を発売しました。 インスタコードは簡単でありながら、上級者も飽きない本格的な楽器として高い評価をいただきました。 発売後は、ユーザーの皆さんからのたくさんのフィードバックを得て、今も進化を続けながら売上を伸ばしています。 一方、色んな人にインスタコードを体験してもらう中で、この製品だけでは「すべての人が演奏を楽しめる世界」の実現には不十分だということに気づきました。 そこで、テクノロジーエバンジェリストのGOROman氏と2人で電子楽器の新しいアーキテクチャを考案しました。 中国M5Stack社のJimmy氏がこの取り組みに共感して下さり、このたびM5Stack社と協業で新製品を開発することが決定しました。
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